Back Street Girls (漫画)
Back Street Girls バックストリートガールズ(漫画) 感想:A+(オススメ)
組長の気まぐれにより命とられるハズだったヤクザ3人がタイで全身整形、アイドルデビューというぶっ飛んだ内容のギャグ漫画だが中身オッサンで女の子演じる辛さ、組長の持ってくる理不尽な仕事など、笑いどころが絶えない。
あらすじ
何かを失敗したヤクザ3人、命をかけて組長に謝罪するも「内蔵取られるのとアイドルになるのどっちがいい?」と聞かれ、命のためにやむなくアイドルに。タイで完全な性転換手術と美容整形手術を受け、もはや別人に。その後1年間のアイドル地獄訓練を受けゴクドルズとしてデビュー、ゴクドルズ劇場での地獄の日々が始まる・・・
衝撃的ビフォーアフター
理不尽な組長。これはまだ可愛いほうで巻が進むごとにどんどん理不尽さが増していきます。ちなみにこれはグラビア前日ですが関係なくアイドルの顔に蹴りを入れます。
たまの休日には皆で麻雀したり花札したり酒を飲んだり。中身がヤクザなので女子らしさはカケラもありません。
登場人物紹介
杉原チカ
もともとが一番若かったので妹キャラに。後に登場する青森っ子いわく「可愛さの塊」。女性スタイリストに「なんでこんなに可愛いの~!」と抱きしめられることを楽しみにしている。口癖が「ぴょん」であるキャラだが安易に使いすぎとよく指摘される。熱狂的なファンが多い。
立花マリ
3人の中では若干個性が少ないが、青森のゴクドルファンいわく「クールビューティー」。アイドル化計画でしばらく顔を見せない間に父親がオカマになっていたという悲しい背景を持つ。ひどい痔持ちで、痔の三大疾患(グランドスラム)を同時達成した。3人の中で唯一ボディライン(ヒップ)のために追加の手術をブラジルで受けた。チカとは喧嘩もするが基本的にアニキとして慕われている。
山本アイリ
もともと3人の中で兄貴分だったためそのままリーダーに。とびぬけた個性はないが、3人をうまくまとめている。青森のゴクドルっ子いわく「ザ・アイドル」。マリかチカが始める喧嘩をよく仲裁したり、組長に一番に殴られることが多いなど若干損をしている節も見られるが気にしてはいない。
感想 A+(女性(中身男性)への暴行に抵抗がないならオススメ)
この漫画、ゴクドルズ達が理不尽な組長の仕置きで理不尽な仕事をしたりぶん殴られたりすることが恒常的に発生するので、そういうの絶対無理って人は読んじゃダメな漫画です。逆に、外見アイドルだけど中身オッサンなんでしょ?って受け入れられる人は爆笑できると思います。というか作者はよくこの設定を考えたと思います。普通の女の子にゴクドルズにやってる行為をしたらただの虐待漫画ですが中身がヤクザになっていることでギャグとして成立、しかも無茶ぶりもヤクザの上下関係で成立しているという点でお見事と私は言いたい。アニメ化しないかな~無理か~
ヒナまつり(漫画)
ヒナまつり(漫画) 感想:A(面白い)
ヤクザのもとに突然現れたサイキック少女のヒナとヤクザの奇妙な同居生活。というかヒナがやりたい放題やってヤクザが後始末に苦労するという話が基本多いが、ヒナが割と可愛いのでヘイトはすくない。登場人物のノリが良くて読んでいて痛快なギャグ漫画。
この漫画、ヤクザの新田が世話焼き女房気質でヒナのダラけた生活を支えているが、ことあるごとに習い事に行かせたりするも失敗して元の状態になるのが天丼で面白い。
しかし、この漫画の面白さを支えているのはヒナと新田だけでなく他のサイキック少女のアンズや優等生なのにバーテンをやるようになってしまった瞳など、サブキャラの充実とノリの良い登場人物たちの寸劇である。
人物紹介という名の簡単なネタバレ
アンズ
サイキック少女。ヒナを抹殺するために送り込まれたが即敗北。以降はホームレス生活→公園を追い出され中華料理屋の看板娘→9巻以降店取り壊しにより屋台店主に。一度学校へ行くも、ラーメンを作るのに何も役に立たないからと一日限りでやめた。ヒナまつりの登場人物の中で最もピュアで人情味溢れる人物。天使。
ホームレス生活編
中華料理屋看板娘編
瞳
たまたまヒナの席の隣だった優秀な女子中学生。優秀さが災いして夜のバーテンに抜擢され、そこでも優秀なことから店主を押しのけて人気No.1に。人脈を広げまくっていろいろな仕事をこなし(※中学生です) 実家から出て借りた家で開催したパーティに両親を呼び、労働生活をやめようとするも、上場企業幹部達からの引き抜き合戦を受けて母親もバーテン&労働生活を認めることに。後に実業家として高校一年生(飾り)にして一流の人脈を生かした一流のコンサル会社を立ち上げる。
ヒナ
主人公にして最初のサイキック少女。力が強すぎる上に事故で制御不能になったことから過去に捨てられたらしい。世話焼きの新田の元で大好物のイクラを貪りながらぐうたら生活を謳歌する。学校には行くが基本的に給食の時間以外は寝ている。新田がヤクザのくせに聖人じゃなかったら多分とっくに見捨てられてる部分が多々見受けられるが、ちょいちょい可愛い。新田の出世祝いや未来への別れ(失敗に終わった)など6巻に1回ぐらいデレる。新田が娘じゃないというと娘だと否定するところも可愛い。暴力団の中でも組長に孫のように可愛がられている。
この漫画けっこう面白いので、ギャグ漫画好きな人にはオススメです。
君の膵臓をたべたい(小説)
君の膵臓をたべたい(小説) 感想:A+(オススメ)
ショッキングなタイトルとは裏腹に全体的に爽やかで軽やかな青春小説。膵臓の病気で死が近い女の子と僕の軽快なやりとりの中で、2人はかけがえのない幸せを見つける。著者の他作品もそうだがドロドロした部分がなくスッキリと最後まで読める良作
君の膵臓を食べたいは、もうすぐ「死ぬ」登場人物が登場しながら「幸せとは何か」という裏テーマ(住野よる作品共通?)も抱えつつ、それでも肩の力を抜いて読めるスッキリとした小説に仕上がっている点がお見事。彼女と僕の会話劇も、馬鹿馬鹿しくもありながら幼稚すぎるわけではないので読んでて楽しくなる。読後感も爽やかで、後を引くものがなくスッキリと読み終われる。私は読後3日は後を引く東野圭吾の暗い作品とか死ぬほど嫌いなのでこういう爽やかな青春小説は大好物でした。