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万引き家族(映画) 感想 ※ネタバレ注意

万引き家族(映画) 感想:AA(カンヌは妥当)

いつものように感想を書きたいのですが、先行上映回で一般公開前に見たこと、この作品の肝は徐々に明かされていくという構成の点から、感想を書こうとするとどうしてもネタバレに触れてしまうため、絶対に映画館で見ない人だけこの記事を読んでください。

 

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以下ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ

冒頭から父親(?)と息子(?)によるスーパーの万引きのファインプレー。家に帰る途中、寒さの中で一人ぽつんとしている少女を見かけ、つい引き取ってしまいます。家に帰ると、祖母(?)、母親(?)、長女(?)がおり、万引きしてきた食事をしながら祖母以外にはすぐに返してくるように言われますが、暴行の跡があること、返そうとすると怒鳴り声や暴行音、母親の「私だって生みたくて生んだんじゃない」等の発言から、母親は引き取って育てることを決意します。

 

ゆり(りん)と名付けられた少女は、後に捜索願(本名じゅり)が警察に出されたことがテレビで明らかになりますが、母親と本人の意思により家に留まります。そして、この不思議な家族の正体は作中で次第に、場合によってはほぼ最後に一気に明らかになります。

 

万引き家族といいながら父親は日雇い、母親はパート、祖母は年金、娘はいかがわしいバイトをしており、万引きはあくまでこの作品におけるテーマです。

父親(リリーフランキー)は息子に対して「店の商品はまだ誰のものでもないんだから貰っていいんだ」と謎理論を教えます。これは店に置いてあれば当然店の物だろという我々の(法律的な)所有権に対する認識の挑戦ではなく、抽象的に「一緒に住んでれば(血縁関係がなくても)家族だろ」というメタファーです。つまり、血縁関係がなくては家族でではないとする我々の常識は、「万引き=拾ったものが所有者になる」とする彼らの価値観に映画を見ている間揺さぶられます。血縁と家族をテーマにするのは是枝監督の場合、「そして父になる」でも取り扱ったテーマですね。

 

松岡茉優のセクシーシーンについて

長女(?)の松岡茉優は本作でいかがわしいバイトをしているシーンがあり、

それはもう松岡茉優ファンは必見です。ブラジャー姿の着替えシーン、セクシーダンスシーン、水着で乳揺れシーンなどサービス全開です。ファンの方はぜひ見に行きましょう。