忘れたくないもの

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君の膵臓をたべたい(小説)

君の膵臓をたべたい(小説) 感想:A+(オススメ)

ショッキングなタイトルとは裏腹に全体的に爽やかで軽やかな青春小説。膵臓の病気で死が近い女の子と僕の軽快なやりとりの中で、2人はかけがえのない幸せを見つける。著者の他作品もそうだがドロドロした部分がなくスッキリと最後まで読める良作

 君の膵臓を食べたいは、もうすぐ「死ぬ」登場人物が登場しながら「幸せとは何か」という裏テーマ(住野よる作品共通?)も抱えつつ、それでも肩の力を抜いて読めるスッキリとした小説に仕上がっている点がお見事。彼女と僕の会話劇も、馬鹿馬鹿しくもありながら幼稚すぎるわけではないので読んでて楽しくなる。読後感も爽やかで、後を引くものがなくスッキリと読み終われる。私は読後3日は後を引く東野圭吾の暗い作品とか死ぬほど嫌いなのでこういう爽やかな青春小説は大好物でした。

 

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